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大塚 雄一*; 妹尾 仁嗣; 求 幸年*; 加藤 岳生*
Physica B; Condensed Matter, 404(3-4), p.479 - 481, 2009/03
被引用回数:5 パーセンタイル:25.54(Physics, Condensed Matter)1/4充填の分子性導体に対する擬1次元電格子結合モデルの基底状態の性質を調べた。鎖間平均場近似により格子自由度と結合した有効1次元拡張ハバードモデルを導出し、ランチョス厳密対角化法によって解いた。その結果、格子4量体化を起こしたさまざまな電子格子秩序パターンの間の臨界的性質が、鎖間クーロン斥力,格子の非調和性、そして内因的2量体化の度合いによって敏感に変わることがわかった。
妹尾 仁嗣
no journal, ,
1/4充填擬1次元有機導体DI-DCNQIAgにおける電荷秩序を伴う相転移を理論的に調べた。220Kにおけるこの相転移の性質は、開-鹿野田による有機導体で初めて電荷秩序を直接観測した研究以来、議論となってきた。本研究では、垣内らによる最近の放射光X線を用いた研究に動機され、格子自由度と結合した3次元の相互作用スピンレスフェルミオンモデルを調べた。その結果、鎖間クーロン相互作用に存在する特異な「スパイラルフラストレーション」によって単純なウィグナー結晶型の電荷秩序が抑制され、異なる分子鎖が別々の秩序:電荷秩序,格子2量体化、及びその共存を示し周期的に並ぶ新規な状態が安定化することを見いだした。これらの二つの秩序の共存は実際以前のわれわれの研究でも見いだしていたが、その際には競合する相互作用によっていた。対照的に本研究で見いだした共存解は電荷自由度におけるフラストレーションを解消するために得られたものである。